東日本大震災、トヨタに直撃

 先日久しぶりにトヨタの社員と電話で会話しました。海外で知り合った女性を紹介するという目的だったのですが、震災の話にもなりトヨタがどう影響したのか聞くことが出来ました。

 まず、ゴールデンウィークが2011年4月29日から5月15日までの2週間になり、それ以前も部品が届かず組み立て工場中心に操業停止となり、震災以降ほとんど休日のようです。社員も自宅待機のようで、年休から引くというわけでもなく給料の80%を保障してくれるそうです。ただしトヨタの社員は手当で給料が上乗せされていることも多く、残業、深夜勤務、交代勤務手当てがなくなり基本給の80%保障してくれてもかなり所得が減る人が増えると思われます。そんな状況下の中、トヨタ従業員は会社側、組合側に多くは500円ずつ東日本大震災の被災者に寄付したそうです。

 プリウスを製造している堤工場、九州の工場はどういうわけか不明のようですが、部品がそろっているらしく通常通り操業しているようで、それ以外の車種を製造している高岡、本社、中でも渥美半島にあるレクサスブランドを多く製造している田原工場がかなり深刻のようです。

 自動車を製造するに当たっては、部品がひとつでも揃わないと生産できず、電子部品を多く製造している広瀬工場ですら震災直後に50社ほどと連絡が取れなくなったらしいです。現状では在庫のある部品で自動車を製造しているようですが、まさにカンバン方式が仇となったと思われます。

 リーマンショックはおそらく銀行の貸し渋りにより販売台数が大きく落ち込んだと思われますが、今回の場合は自動車を生産できず、それも日本から部品を輸出しないと海外でも生産できないところもあると思われ世界全体で生産が落ち込み、2012年度の決算は赤字は避けられないと思われます。トヨタが生産止まると、1000社以上の協力会社の生産も止まることになり、まさにトヨタは日本経済の大動脈であり、日本全体の経済は大きく落ち込むと見込まれるはずなのですが、なぜか株価は堅調な動きのようです。

 工場がフル稼働できるのも今年度の11月以降という見通しもあるようで、それまでは車を買いたくても在庫がないという状況なのだと考えられトヨタに限らずホンダ、日産も同じ状況だと思われます。

 自動車業界に問わず製造業全体で部品が揃わないという話を聞いており、製造業で2012年度に黒字決算を出せるところはかなり限られると考えられます。2011年度の決算は多くは2011年の6月に発表されると思われますが、3月末までが対象ですので20日間しか影響しておらず、黒字決算を出してくる企業もあると考えられます。

 もともと弱っていた日本経済は、この震災でかなり危機的状況に陥っていくこと考えられ、復旧のメドがたたず海外の工場に部品の生産を委託する動きも出そうですが、なんとか1社でも多く部品メーカーが日本に残って欲しいものです。

 復興対策で公的資金が多く使われて景気が上向くとも想定されておりますが、その一方で財政赤字が拡大するわけであり、今後の日本の社会保障などに大きく支障が出てくるのは避けられず、日本国債の格付けがアフリカ諸国と並んでいる状況で、今後経済を復活させるためには製造業以外の性産業から税収を得ること意外は考えられず、一刻も早く合法化して税収が確実に入るシステムを構築して欲しいものです。


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