円安基調・・円安になればどうなるのか?1ドル76円25銭は円高なのか?

 しばらく続いていた円高にもそろそろ歯止めがかかろうとしており、2011年3月17日に付けた76円25銭から一転して4月7日には85円台半ばまで円安に転換し始めました。円の最高値は79円75銭とずっと記憶しておりましたが、もはや無駄な知識に変わってしまったと思いきや、急ピッチに円安になりつつあります。

 まだ、円が暴落しているというほどではありませんが、各国が円安協調介入に踏み切ったという報道がありましたが、円安が今の日本にとって国益なのか考えさせられます。

 リーマンショック以前までは、どちらかというと円安で、オーストラリアドルが100円、韓国ウォンが1000ウォンが130円、米ドルが120円ぐらいだった記憶がありますが、円安・原油高になったことにより、貿易赤字が膨らみ、穀物なども値上がり家計に直撃した記憶があります。

 昔は日本にとっては円安は輸出が好調になり景気を回復する要因にもなったわけですが、今では為替レートがいくらであれば日本の経済にとってよいのか考えさせられます。

 仮に1ドルが1,000円になった場合、ガソリンが1Lで1500円ぐらいになるのでしょうか?その反面、日本で生産されたものを激安で世界に販売することができる様になるわけですが、人件費を多少削減できると考えられますが物価も上昇するので賃上げは避けられないでしょう。海外ではせいぜい日本製品を3割程度安く販売できるようになるのでは?と個人的には思っております。

 3割安くしたところで昔とは違い、途上国にも電気機器、自動車の独自のブランドを立ち上げた国々も多くあり、自国の産業を守るためにも日本製に対する関税の増税は避けられないでしょう。

 また、為替が1ドル76円25銭が本当に円高なのかどうかも考えさせられます。レートだけを見ると史上最高値ですが、20年間インフレのない日本とアメリカは20年前と比べておよそ80%のインフレが発生しているので、日本のインフレ率を0で計算すると実は76円25銭は20年前の137円25銭と同じことになります。(76.25×1.8=137.25)

 もっと分かりやすく説明すれば20年前の1ドルを円に両替して、今またドルに両替しても、20年前に1ドルだったものが1.80ドルになっているのでドルベースで80%以上の米ドルベース為替差益がないと20年前に1ドルだったものは買えず、事実上20年前よりも円高ではないという考え方もできるわけです。1990年代の円の最高値は124円95銭ですので、事実上76円25銭というのはその時よりも円安という考え方もできるわけです。

 それを更に円安にしたところで、日本が誇る自動車、家電製品にはもはや競合他社が多く存在し、90年代のような景気回復は難しいでしょう。今は円高というのは企業の言い訳になっているのが現状かもしれません。これから円安になった場合、景気が良くなるかどうかについてはかなり疑問に思えます。

過去1年間の為替レート
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